COPDをご存知ですか?

監修:東京女子医科大学 名誉教授
新百合ヶ丘総合病院 呼吸器疾患研究所 所長 永井厚志 先生

ひそかに進行するCOPD

慢性閉塞性肺疾患は、英語名の「Chronic Obstructive Pulmonary Disease」の頭文字をとって、COPD(シー・オー・ピー・ディー)と呼ばれています。COPDは、息切れ、咳やたんなどの症状から、加齢、風邪、あるいはタバコによるものと思い込み、病気であることが自覚されず、気づかないうちに進行して しまうことの多い病気です。進行すると、症状がひどくなり、日常生活にも支障を来すようになってしまいます。さらに悪化してしまうと、自分で呼吸ができな くなり、常に酸素用の器材を持ち歩いて鼻にチューブをつけたまま生活することになってしまいます(酸素療法)。

増え続けているCOPD患者数

40歳以上の日本人の8.6%、約530万人がCOPDであると推計されています。1)
しかし、実際にCOPDと診断されている患者さんは約20万人と非常に少なく、多くの患者さんが、診断・治療を受けていないのが現状です。2)

1)厚生労働省による統計
(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/dl/toukei.pdf)
2)Fukuchi Y et al; Respirology(2004)9;458-465

COPDが起こる仕組み

タバコの煙や有害な空気を長期間吸い続けることで、体内の異物から身を守る防御システムに異常が生じ、気管支や肺に炎症を起こします。慢性の炎症によっ て、気管支が狭くなり、肺の中にある、酸素と二酸化炭素のガス交換をする肺砲(はいほう)がこわれて次第に呼吸がしにくくなります。

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